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2005年09月02日
開 眼 。

御周知の通り、榎柴はヘタレ攻スキーです。
とにかく有能極まりなく冷静沈着、他人には基本的に無関心か
或いはそつなく平等に人当たりが良い(少なくとも表面上)、
けれど唯一人慕う相手に対してだけは尋常で無い執着を示し、
その行動に柄にも無く一喜一憂する可愛い気もある
性格に些か問題アリな攻が大好物です。
更にココに主従下克上や片恋、敬語攻などといった絶妙なスパイスが
加味された日には最早云う事ナシであります。倍率ドンです。
そしてヘタレ攻を追求すれば自然、相対的に受さんのオトコマエ度は上昇し
見た目とのギャップも激しい漢気溢れる立派な俺様受が誕生なさると云う寸法ですが
(そこで攻はむしろヲトメ並の可憐さをウッカリ発揮出来る訳ですが)
(そして受に呆れられつつも愛されたりする展開マンセーな訳ですが)
この度一冊の本との出会いにより、新しい萌え境地に足を踏み入れたわたくしなのです。
即ち「ヘタレ受」萌えの世界に。
(↓以下延々と続きます…お付き合い頂ける方はクリッククリック!/死)
+++
と云う訳で続き。
『執事ジーヴズ』(ジーヴ「ス」な場合も)なる小説をご存知でしょうか。
イギリスの大作家(らしい)P.G.ウッドハウスによる、ウィット溢れるユーモア小説です。
短編/長編シリーズで、ジーヴズは英国ではホームズにひけを取らない有名探偵(?)なんだとか。
寡聞にて知らなかったわたし
どんなお話かと云うと、19世紀イギリスを舞台に
「気立ては良いが粗忽な若主人バーティ(主役)が巻き込まれる大小様々な
厄介事を余さず端から即座に片付ける天才執事ジーヴズの手練手管実録」
と云ったトコロ。
何だ英国貴族階級版ドラえもんかぁなどと侮る無かれ、
こちらのドラえもんのび太は共にホントすごいです。なんと云うのか、レベルが。
まずは単行本『ジーヴズの事件簿』オビ掲載のドラ執事の台詞から。↓
「ご主人さま、どんなトラブルも私が見事解決してさしあげます。
で、この品のない靴下は処分してもよろしいですね?」
い、
慇懃無礼敬語下僕キターーー!!!←本屋で危うく卒倒
ヤバイです。こんな物言い光速重量級でツボストライクです。
この男は完ッ全に攻だわ!下克上だわ!!
と(勝手に)瞬時確信し、レジへと走ったのは云うまでもありません。
帰宅し夕飯(こんな日は当然コンビニ食)もそこそこに読み出してみれば、
そこには目覚めの紅茶のミルクの量(絶妙)から競馬の勝ち馬予想(常勝)まで
知性知識も進言も策謀も一切万事申し分無い完璧執事と
そんな従僕にべったり頼りきり、頭脳労働は放棄したと公言して憚らない若旦那様が。
基本的な展開としては、
主従のちょっとした揉め事
(主お気に入りの靴下やシャツが派手で苦言とかそう云うの)
慇懃無礼かつ不服感全開で一旦引き下がる従
↓
割としょーもない騒ぎに再三巻き込まれるご主人様
(友人の色恋沙汰とか賭け事のトラブルとか政略結婚話とか)
↓
困った主人ソッコー執事に泣き付く
しかし先のいざこざを根に持っているため
さらりとかわし助けてくれない執事(表面上はあくまで慇懃)
↓
意地になった(もしくは自棄になった)主人が
何とか一人自力で解決しようと右往左往するも事態悪化(泥沼)
主人絶体絶命!
↓
あわやのところで突然局面打開
ポカーンとする主
いつの間にか裏で執事が暗躍し事件は見事解決済と判明
「何度も言った事だが、お前ってやつは…最高だ!」主、手放しで絶賛
「恐れ入ります」従、淡々と一礼
↓
感謝のあまり(断腸の思いで)
問題の靴下(或いはシャツ)は捨てていいと譲歩する主人
しれっと執事「ああ、あれなら昨日、下男に下げ渡しておきました。
ところでティーのおかわりはよろしいですか?」
…と云うのが黄金のパターン。
短編集「ジーヴズの事件簿」を昨夜一晩夜更かしで読破したわたくしなのですが、
収録されてる13作、半分ほどはほとんど全部こんな感じの流れであります。
が、どれもこれも 面 白 い 。
基本的に主人バーティの一人称で語られるその軽妙さや
登場人物たちの会話のテンポ、ウィットににんまり。
古き良き時代、スチャラカ上流階級ボンボン達ののらくらおバカ加減が愛しい。
大層なタイトルの割にどの事件もあくまでユル~く楽しめてしまいます。
何よりオイシイのは若主人バーティ様…!(上図)
親類友人恋人に執事、皆から例外なく「知性0」のぐうたら遊び人と称され
そんな評判も特に無抵抗で受け入れつつ、金満伯父上の援助でのほほん独身生活。
基本的に押しが弱くて(特に対女性)突発事には完全右往左往。
嫌と言えない流されがちな性格(迂闊)で常に騒ぎに巻き込まれ、
困ればとにかく執事に泣きつけば済むと思っている。
何かもう、イイ歳してヘタレつうかむしろダメ男一直線なお坊ちゃんなれども
そ こ が い い みたいな…!!
ぶちまけアホの子風ではあるものの何と云うかこう素直と云うか、
敵う筈も無い執事にちょっと反抗してみては毎回(助けられつつ)ヘコまされ、
最終的にはやっぱりすごいなあと心底感服してしまうトコとか可愛過ぎる。
確かに有能執事がいなければさぞかし酷い目に合いまくるだろうけれど、
アナタ明らかに執事に良い様に操縦されてますよ…!(笑)
執事の都合で旅行地変更を余儀なくされてみたり(あくまで自然な流れで/当然策略の結果)、
「あなた様には似合いません」と恋人との婚約を無理矢理解消させられたり。萌え。
そんな実態にも気付かず、あくまで執事に弱いご主人。
「こんな時間にすまん(夜中)」とか「お願いだ」とか言うか使用人に…
時々見せる反抗的な態度はまるでお子様なご主人・推定20代半ば。
(そして当然意に介さない執事)
アホも過ぎれば癒しとなるのだとはじめて知りました。
例えて云うなら「陰陽師」の博雅か……
イヤむしろ某獣医学生漫画のN階堂(大好き)とかの系譜ですよ彼は。愛しい。
博雅は別にアホでもヘタレでもないからなあ…究極の癒し系だが
そんなキングオブヘタレなお坊ちゃんのお相手はやっぱり、
慇懃無礼なキレ者執事さんにお願いしたいと思う訳です腐女子的には(死)
突然豹変鬼畜攻従僕に流されるご主人萌え。王道万歳。
主「う、わ…ジーヴズ、何…っ」(突然押し倒され。)
従「私にお任せいただければ、何も問題ございません」(しれっと)
主「え?ああ、うん…(それはそうかも…)」←条件反射でつい納得
みたいなみたいな。ダメダメだなあご主人!(絶賛)
そんで主を完璧に操縦しつつ、
内心は主にZOKKONラブだったりする従だったら2度美味しい。
実際、好感や執着は相当抱いているようであるし。萌えだわぁーvvv
そんな訳で、とりあえず現在発行されてる邦訳ジーヴズもの、
残りの2冊は当然昨夜即座にネット注文してみましたよウフフ。
多分今夜中に届く、予定。ステキよアマゾンさん…!
べったり凸凹主従、しばらくドップリ堪能してやるぜー!!(鼻息)
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(こんな最後に何ですが)
>web拍手
拍手有難う御座いますv
by 榎柴 潮 : 20:59 | Res (0) | Jeeves