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背に触れる冷ややかな硬さ。
不意に、壁際へと追い詰められて。
知れず小さく呑んだ息を、悟られぬ様に吐き捨てる。


「―――退け、仲達」

「致し兼ねます」


努めて低く、圧し出した声。
言の葉物腰だけは慇懃に、応じてみせた其の男の。
薄いくちが一瞬、僅か持ち上がった。


 

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「怒」


  
 

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  テーマは「怒」。文章は曹丕視点で。
普段滅多に動じない主の感情を引き出す事は、
司馬懿としても会心なのではないかなあと云う感じですが如何でしょう。

原則人前で本気で笑ったり泣いたりしない分、怒りもしないだろう曹丕。
そんな彼が一度怒ればもうその目線だけで切り刻まれる心地だろうに、
きっと怯まないむしろ快感ですけど何か?な司馬懿スゴイなあと思う訳です(妄想です)

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